ホールクロック 分解掃除


いわゆる大きなのっぽの古時計です
どれくらい大きいかというと180㎝ほどあります
しかしケースが180㎝あるだけで中身の時計が180㎝あるわけではありません

肝心の中身 時計部分はこちら

なんだかハンマーがたくさんついていますが15分毎に音楽が鳴るようになっているからです
1曲だけでなく3曲入っていて切り替えができます さらに音楽のON/OFF機能付き
写真にはありませんがムーンフェイスという付きの満ち欠けがわかる機構もついてますから大変ぜいたくな一品(笑)

不具合の確認と検証

実はこの時計、芝田時計店の店内で時を刻んでいるホールクロックです
時計はそれなりに正確に動いているのですが音楽の方の動力部がよろしくない
感触的にコハゼという動力を伝える部分がなにやらおかしい感じ

分解掃除

というわけで分解掃除&コハゼ修理です
とりあえず分解して各部品洗浄します

これがおもりの落ちる力を回転に変換する動力部です

不具合への対処

コハゼバネの折れ・爪の摩耗

写真を撮り忘れましたがやはりコハゼバネが折れていました
さらにコハゼの爪も摩耗してかかりが弱くなっています

コハゼバネは新しい部品をカシメ直し、コハゼの爪は成形し直します
肝心なところの写真がありません(反省)

組み上げ・注油

歯車のかみ合いを検査した後に適正化所に注油しながら組み立てます
不必要な油はホコリを呼んで止まりの原因となります
組み立てるときも歯車同士の位置関係がありますから適切な歯の位置になるように…


この赤丸の二枚の歯車で15分おきのチャイムと00分に何時かを知らせる鐘の数を制御しています
小さいけれど大事な部品です
この辺の葉の噛み合いが一歯でもずれると誤作動の原因となります

文字盤とムーンフェイズを組み合わせて鐘とハンマーの位置を合わせて…

完成!