ショックバネ入れ工具

先日紹介した耐震装置
このおかげで機械式腕時計が実用に耐えうるようになっているのです


こちらは国産セイコーのダイヤショック
キフやインカブロックとの大きな違いはショックバネが固定ではなく外れるようになっています

ダイヤショックを分解すると3つの部品に分かれます
左から順に “バネ・受け石・穴石” ちなみに定規は1メモリ1ミリです、とっても小さい…

上2つは注油済みで組み込み前の状態、一番下は写真を撮り忘れたのを思い出して他の時計から外して分解したものです

このダイヤショック、バネが止めにくくなっています、想定外に苦戦することも…
一か所の切り欠きから三つの爪をスライドさせて中に止めていくのですがピンセットを使うと傷が入りやすい上にきれいにスライドしてくれません


写真はバネを乗せて爪を1つ切り欠きから入れた状態、うまくスライドさせないと三本の爪がすべてが入る前に外れてしまいます

一発で決まるときは決まるのですが決まらない時は…
どうにも煩わしい

爪を三か所同時に抑えながら回すことができれば…
寝ながら考えたらふと思いつきました

思い付きから真鍮を削り出して作ったのがこの工具です

バネを一か所切り欠きから入れてこの工具で抑えながら回します

一発でバネが入ります

真鍮削り出しなので傷も入りにくいです
すごい、大発明だ!

発明のできがあまりによかったので同業者に自慢しました、
「それと同じ工具売ってますよ」

まあ僕が考え付くくらいだからありますよね…