2892

2892

分解掃除3連続でした

記事を3本続けて見ると機械が全部似ている…なんて思われたかたも

タイトルの2892ですがこれらの機械のベースとなっているムーブメントの番号です

厳密には2890ですがカレンダー付きが多いので業界的にはカレンダー付き番号である2892の呼び名がメジャーです

グレードについて

各メーカー、2892をベースにして追加で仕上げをしたり独自の改造などを施して製品としています

ちなみにこの2892、大元のメーカーを出るときにも数種類のグレードがあります

もちろんグレードごとに値段が違います、ものすごく

クロノメーター規格という時計精度の規格を通るように高精度を実現したものなどが当然高額になっています

仕上げにも数種類あり、綺麗な方が高いですし、正確に高精度に動くものの方が高いです

まさに値段は値段といった感じです、同じ形でもクオリティで金額が違います

工程が増え、手間がかかるので当然と言えば当然です

分解掃除によって除去できる汚れ

分解掃除…とよく言いますが分解掃除の前後でどれくらい違うの?

という方のために写真を撮っておきました

これはジラールペルゴのものです

前に分解掃除したのは当店ではありません

白っぽく見えますが光の角度でキラキラします

歯車の軸が摩耗して金属粉が油の中にたまっているのです

これを全部分解して綺麗に掃除して注油します

目視(顕微鏡)できる範囲でもここまで綺麗になります

分解掃除をしなかった場合の一例

ちなみに上の写真のように金属粉がたまったまま動かし続けるとうまい具合に研磨剤のように働いて歯車の軸がえぐれるように削れていきます

 

別の時計の同じ機械、2892の歯車の画像ですがこんな感じで摩耗していきます

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